2008年9月20日土曜日

This Mortal Coil/It'll End In Tears

1984年。1stアルバム。





This Mortal Coilは、80年代英国インディ・シーンを代表するレーベルの一つ、"4AD"のオーナー・Ivo Watts - Russellが率いたプロジェクト。

当時の4ADオールスターとでも言うべき豪華面々が、Ivoの愛する60~70年代のシンガー/ソングライターの楽曲をカバーするというコンセプトの元、3枚のアルバムがリリースされた。

どの作品も非常に丁寧に作られており、デザイナー集団・23 ENVELOPEが手がけた美麗なスリーヴデザインと相まって、聴くものをヨーロピアン・デカダンスの耽美な世界へと誘ってくれる。

このアルバムではCocteau Twins、Dead Can Dance、Color Box、Cindytalkなどの面々が参加し、素晴しい楽曲を披露してくれている。

個人的オススメは、Alex Chiltonの"Kangaroo"と"Holocaust"のカヴァー。

涙無しでは聴けない。

2nd以降はサウンド・コラージュ的要素が強くなっていくので(レコーディングした楽曲を一旦解体して、再構築するような手法がとられた)、曲そのものの美しさではこの1stが一番であろう。


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