2004年。12thアルバム。
(余談。日本盤の帯には13枚目のスタジオアルバムとあるが、これは正確には間違い。編集盤"Japanese Whispers"を数に入れているらしいが。)
大作DVD"Trilogy"のリリース後、一旦はソロ活動に専念するかにみえたRobert Smithだったが、SlipknotやKornなどで著名なプロデューサー・Ross Robinsonの執拗なアタック(ストーカー攻撃ともいう。)についには折れて、今作の制作を決意したという。
結成26年目にして初のセルフタイトルを冠しているが、集大成的な意味合いよりは"Trilogy"で一回臨界点を迎えたバンドの新たな幕開けといった感じであろうか。
しかし結果としては、10年続いたThe Cure史上最長ラインナップの最後の作品となってしまった。
これまでになくRobertのヴォーカルが前面に出た仕上がりで、それがアルバム全体に引き締まった緊張感とダイナミックさを与えているのだが、その反面バンドらしさは後退しているように思われる。
皮肉なことに徹底してバンドで作られたというのにも関わらず。
Roger O'Donnellのキーボードなんてほとんど聴こえないし。
リリース当時、シーンの評価は非常に高く最高傑作という声も聞かれたが、旧来のファンとしてはRoss Robinsonプロデュースという看板を見て判断してんじゃないの?などと穿った見方をしてしまうのであった。
収録曲
01: Lost
02: Labyrinth
03: Before Three
04: Truth Goodness And Beauty*
05: The End Of The World
06: Anniversary
07: Us or Them
08: Fake*
09: alt.end
10: I Don't Know What's Going On
11: Taking Off
12: Never
13: The Promise
14: Going Nowhere*
* Bonus track on the Japanese version
参加メンバー
Robert Smith (Voice & Guitar)
Simon Gallup (Bass)
Perry Bamonte (Guitar)
Jason Cooper (Drums & Percussion)
Roger O'Donnell (Keyboards)
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