2010年5月9日日曜日

The Cure歴代メンバー紹介(ヴォーカル編)

メンバー紹介、最後はヴォーカリストです。もちろん、歴代一人しかいません。





Robert James Smith (ロバート・スミス)
1959年4月21日、英ブラックプール生まれ。

The Cureのフロントマンにして、唯一のパーマネントなメンバー。

彼がThe Cureそのものであるといっても過言ではない。

その強烈な個性で世界中に多くのフォロアーを持つ。

ヴォーカリストというだけでなく、ギタリストとしても有名だが、ギターの他にもベース(4弦/6弦)、キーボード、ヴァイオリン、縦笛、ハーモニカなども使いこなす。

ミドルスクール時代に幼馴染のLol TolhurstやMichael Dempseyらと共に結成したThe Obeliskでそのキャリアをスタートさせ(担当パートはピアノ)、次いでMalice(担当パートはギター。Porl Thompsonもここから合流。)を経てEasy Cureでヴォーカルを担当し、79年にThe Cureとしてデビュー。
(Easy CureはPeter O' Tooleという人物が初代のヴォーカルだが、彼の脱退後にRobertがヴォーカルを担当することになった。)

デビュー当初は痩身で、神経質そうな文学青年の体だった。

しかし、20代も半ばに差し掛かる辺りで、若さ故のオブセッションと行き場の無い怒りが爆発し、所謂ゴスの走りとなる容姿(メイク&黒系の服装)に変身した。

現在のRobertのトレードマークである"逆立てた髪、黒いアイライン・アイシャドウ、真っ赤な口紅"の定番スタイルは、84年の"The Caterpillar"で初めて披露された。

ヴォーカルスタイルもそれまでの若干不安定で感情の起伏が少ないひねくれ気味のものから、高音のオペラ・スタイルに変わった。

また、それと時同じくして体重の増加も始まり、時々痩せてはまた戻って、を繰り返しながら現在に至る。
(最後に痩せた姿を見たのは96年の"Wild Mood Swings"のリリース時。しかし、ツアー("Swing Tour")に入った頃にはいつもの姿に戻っていた。)

インタビュー等では毒舌を吐いたり、インタビュアーを煙に巻くような発言が多いため、辛辣で気難しい人物のように思われがちだが、どうもメディアによって作られたパブリックイメージのような気もする。
(もちろん、Robertにそういった要素があることは間違いないが)。

音楽に関しては非常に真摯で、商業的成功よりも思い描く音楽性を重視している。

収入の多くは寄付に当てているという。

実際にこの目で見たRobertはとてもファンを大事にする、どこまでも真摯なイギリス紳士だった。

奥さんのMaryとは10年以上の交際を経て、88年8月13日に結婚した(式を挙げただけで、籍は入れていないという)。

二人は現在でも仲睦まじい。

これについてRobertは
「自分は一人だけの相手ととことん深い関係を築いていった方が得るものも大きい気がする。大変だけど。」
「Maryとはずいぶん長い間一緒にいるが、もっと知りたいと思うことがたくさんある。」
といった発言をしている。

最後にちょっと長くなるが、Perry BamonteのRobert評を引用しておく。
「最初に理解しておかなきゃいけないことは、このバンド(The Cure)はRobertのグループだってこと。彼が作ったバンドなんだ。彼がフロントマンであり、曲の大半を作り、歌詞のすべてを書いている。だから、人々の目に映る彼のイメージは正しいと思う。しかし、バンドをやっていく上で、みんなの意見を公平に取り入れてなんて民主主義を持ち出したら、収拾がつかなくなるだけ。誰か信頼に足るまとめ役が絶対必要なんだ。メンバーがしょっちゅう変わってて、Robertは独裁者に見えるかもしれない。でも、実際みんな彼にはそうであって欲しいと思っているんだ。同じ方向を目指していれば一緒にやっていけるし、そうでなくなったらやめるしかない。」

おまけ1:Michael Dempsey (マイケル・デンプシー)
1stアルバム"Three Imaginary Boys"収録の"Foxy Lady"(Jimi Hendrixのカヴァー)でヴォーカルを担当している。

これは、(公式のレコードで)The Cure史上唯一のRobert以外がヴォーカルをとった曲である。

経緯についてRobertは、次のようにコメントしている。
「Michaelが1曲歌いたがったんだ。でも僕は、自分が作った歌詞を彼が歌うという考えが気に入らなかった。それで僕たちはカヴァーバージョンをアルバムに入れることにした。」

おまけ2:Saffron
英インディーバンドRepublicaの女性ヴォーカル。

01年の"Greatest Hits"に収録の"Just Say Yes"にてRobertとデュエットした。

同曲のプロモにも登場している。

デュエットもこれがThe Cure史上唯一のケース。


The Cure歴代メンバー紹介(ドラム編)
The Cure歴代メンバー紹介(ベース編)
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