2014年2月22日土曜日

The Cure in Fuji Rock 2013 Report #1

The Cure in Fuji Rock 2013のライヴレポートを三回に分けて書いていきます。

いまさら感もありますが、見た後半年くらい脱力モードになってしまったので、ようやくまとめ上げることができました。

第二回目はこちら
第三回目はこちら





行ってきました!!

2013年7月28日 (日) Fuji Rock三日目。

前回同様、The Cureのみターゲットで、21:30開始予定のところを会場着が20:30。

越後湯沢駅からのシャトルバスは撤収アルバイトと思われる子と二人だけでした...。

急いでグリーンステージに向かいましたが、何せ6年ぶりなのでちょっと迷いました。

それでも何とかグリーンステージを見つけて、焦りながらモッシュピットに入ったところ、意外と空いていてRoger O'Donnellのキーボードセットの前から5人目くらいの位置を確保できました。

今回Rogerが初来日ということでRogerの笑顔を正面から見るべく、最初から右寄りに位置することにしていたので、計画通りです。

この時点で20:50過ぎ。かなりギリギリでした...。


6年ぶり、2度目のThe Cure生ライヴですが、実のところ前回公演は色々と思い残すことがあり...。

でもきっと今回は払拭してくれるはず、という根拠のない予感はありました。

東京から持ってきた"The Cureのライヴで実現したい希望リスト"を心に抱いて開演を待ちます。

その希望リストはこちら。

  1. フルラインナップのメンバー編成で見たい
  2. オープニングナンバーで"Plainsong"が聴きたい
  3. "Play For Today"のイントロを合唱したい
  4. "Doing The Unstuck"の"Go!"でジャンプしたい
  5. "Bananafishbones"を生で聴きたい

まず1番目の「フルラインナップのメンバー編成を見たい」については、すでにキーボードにRoger、サイドギターにReeves Gabrelsという布陣が事前の発表から確定しているので、これは間違いなくクリアです。

そんなことを考えながら待っていると...21:40くらいでしょうか、客向きライトが落ちました。

そして...会場に響く鐘の音...。

来ました、1曲目は"Plainsong" (8th "Disintegration" ('89) 収録)です!!!

"Disintegration"を初めて聴いた時からの20年来の願いである「オープニングナンバーで"Plainsong"が聴きたい」がついに叶いました!

そしてこれでセットリストは"Disintegration"スタイルであることが確定しました。

この時点でもう夢の中にいるようで、自然と笑顔が溢れてきます。

特盛のスモークの中から現れるメンバーたち。


初めての生Plainsongは美しすぎる...。

そしてスモークごしにゆっくりと歩くRobertの姿が...!


この時点でもうちょっと記憶が飛びかけましたが、何とか踏みとどまってメンバーの姿を目に焼き付けます。

2曲目は"Pictures Of You" (8th "Disintegration" ('89) 収録)。

ここでちょっと冷静になって音に集中してみると、前回と比較してサウンドの圧倒感が凄いです。

やっぱりRogerがいると全体の音の厚みが全然違いますね。

特にJason Cooperのドラムが気合入っています。

いつもはスカスカのスネアの音が、今回は非常に力強く、足を引っ張るどころか全体のクオリティを底上げしている感じです。

手数も多く、以前と比べて2、3割増し(思い出比)のパフォーマンスです。

どうしたJason!!素晴らしいぞ!!

3曲目は"Lullaby" (8th "Disintegration" ('89) 収録)。

さすが"Disintegration"スタイル、ここまで3曲連続で"Disintegration"収録曲です。

Robert Smith、御年54になりますが、声の張りといい、声量といい、全く衰えを感じさせません。

むしろ声は若返ってる気も。

4曲目は"High" (9th "Wish" ('92) 収録)。

Simon Gallup作曲のファンタジー・ポップナンバー。

常時ベスト5に入るくらいの大好きな曲です。

ビデオ・クリップを彷彿とさせるRobertのしぐさがキュートすぎます。

自分のいた場所に依るのか分かりませんが、とにかくベースの音量がでかい。

そして、The CureのサウンドはやはりSimonのベースが支えている、と改めて感じさせるくらい、曲をグイグイと引っ張っていきます。

5曲目は"The End Of The World" (12th "The Cure" ('04) 収録)。

Rogerのシンセが目立つこの曲も好きです。

この曲のみならず、本公演では随所でRogerの笑顔を生で見られて、Rogerファンとしては満足の限りです。

6曲目は"Lovesong"。 (8th "Disintegration" ('89) 収録)

ちょっと退屈になりがちな"Lovesong"も、今回のラインナップではスピード感にあふれていて、集中を切らすことなく聴くことができました。

7曲目は"Push" (6th "The Head On The Door" ('85) 収録)。

一気に会場がヒートアップします!

"Push"はやっぱりドラムが迫力ないと盛り上がりませんね。

今回は勢いがあって大満足です!

8曲目は"Inbetween Days" (6th "The Head On The Door" ('85) 収録)。

会場のノリがここまでで一番になりました。

やっぱりメジャー曲のパワーは全然違います。

以前も書きましたけど、オーディエンスを一気に引き付ける曲を持っているのはThe Cureの大きな強みですね。

マニアックなファンからすると、ある意味一見さん向けの曲なんですけど、特にフェスでこういう曲があるのとないのとでは説得力が全然違うかなと。

そこら辺はもうThe Cureにしてみれば勝手知ったるもので、セットリストに絶妙に織り交ぜています。

9曲目は"Just Like Heaven" (7th "Kiss Me, Kiss Me, Kiss Me" ('87) 収録)。

ヒット曲の連チャンで、ここが前半の山場です。

ここら辺りで、今回のオーディエンスがすごく質が高いのではないか、と思い始めてきました。

たまたま自分のいた場所だけなのかも知れませんが、変に暴れる人もいないし、The Cureを愛してやまない自分のようなコアな人間と、昔聴いていた人、初めて聴く人、そういった様々な人たちが、それぞれの思いを尊重しながら、この貴重な時間を共有しているような感じがしました。

2007年はそういう感じはしなかったんですが...。

The Cureって、決してオーディエンスに何かを強要するようなバンドではないんですよね。

メンバーはステージで黙々と演奏しているので、一見すると全く愛想のないバンドに見えるんですけど、逆の見方をすれば、サウンドが織り成す唯一無二の世界観をオーディエンスがどのように受け止めても許容してしまう、すごく広いキャパシティを持っているバンドなんだと思います。

実際に海外のライヴ見ると、オーディエンスもそれぞれ好きに振る舞っていて、踊っている人、熱心に見入っている人、座ってじっくりと聴き入っている人、全部許容してしまっています。

今回の公演はそれに近い感じがして、それがまた居心地の良さになって、ライヴを十二分に楽しむことができた要因だと思っています。

長年恋焦がれていたThe Cureのステージ、音世界がここにありました...。

10曲目は"From The Edge Of The Deep Green Sea" (9th "Wish" ('92) 収録)。

コアなファンに人気の高いナンバー。

Jasonの手数が20%くらいアップしています。

これぞThe Cureというダークワールド全開のナンバーで、"Just Like Heaven"からの落差がまた素晴らしい。

テンション上がった身体を奈落の底に心地良く突き落としてくれます。

11曲目は"Prayers For Rain" (8th "Disintegration" ('89) 収録)。

"Disintegration"からのメランコリック・ダーク・ナンバー。

残念ながら雨は降っていませんでしたが。

ラスト近くのRobertの長尺ヴォイスを生で浴びられて大満足。

全く歳を感じさせないくらい良く声が伸びておりました。

12曲目は"Sleep When I'm Dead" (13th "4:13 Dream" ('08) 収録)。

実のところ"4:13 Dream"の楽曲はそこまで思い入れが無く、オーディエンスも「知らない曲だな...」的な反応でした。

でも、個人的には予想外に楽しめた楽曲でした。

というのも、生で聴くのは今回初めてだったのですが、意外にも(?)ライヴに合う曲だな、という発見があったためです。


ここで1/3が終了です。

次に続く

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