91年1月25日リリース。
プロデューサーにホッピー神山を迎え、アルファレコードのZaZaレーベルに移籍して制作された3rdアルバム。
1stはサックス奏者の矢口博康、2ndは加藤和彦がプロデューサーで、妖艶な大人の女性のイメージで作られていたが、本作は少しイメージチェンジしてナチュラルさを前面に出した雰囲気になった。
楽曲も前作までとは異なり、北川本人の作曲が9曲中6曲、ホッピーとの共作("siesta"、"morning kiss me")が2曲とシンガーソングライターとしての才も発揮している。
ホッピーがシンセ、ピアノ、Rhodes、プログラミング、リズムポット、アコギ、バッキングヴォーカルと八面六臂の活躍ぶりで、脇を渡辺等、Mechen(荻原基文)、スティーヴ・エトウ、佐橋佳幸、菅原弘明、藤井丈司といった凄腕のメンツが固めている。
アコーティスティック・ギターとピアノ、ウッドベースを軸にした落ち着いたサウンドで、北川の自然体で伸びやかなヴォーカルが映える作り。
ちょっと悲しげなメロディーも良い。
"morning kiss me"はシングルカットもされた。(カップリングは"hello again")
しかし、なにげにここまでホッピー色が強いプロデュース作品も珍しいのでは。
ホッピーのシンセがたまらなく好きな自分としてはとても満足のいくアルバム。
"siesta"と"morning kiss me"は未だに聴いても良い曲だと思う。
前年の5月にRAELの"Birth Of Monsters"がリリースされており、そこで北川がゲストヴォーカルで参加しているので、その縁でこのプロデュースになったのかと推測している。
なお、ホッピーと北川はこの後も"音楽王"('91)、PUGS、オリビア☆ニュー☆トン☆ジョンと一緒に活動している。
いやぁしかしこのアルバムを聴いていた時には後年Honey☆Kになるとは思いもしなかった。
そういう意味で、北川にとってはその後の転機となったアルバムなのでは。
自分はこれより後はついていけなかった...。
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