1979年のデビュー曲"Killing An Arab"から1985年の6thアルバム"The Head On The Door"の楽曲までの17曲を収録。
曲の合間にはEasy Cure期と思しきギグの模様(細すぎる10代のRobert Smith!)に始まり、貴重なオフショットが多数収められている。
"Let's Go To Bed"からはTim Popeがディレクションを担当していて、奇抜なアイディアとちょっぴりチープな演出により、The Cureの持つユーモアセンスをうまく引き出した秀逸な作品を創り出すのに成功している。
"The Catepillar"の見目麗しいRobert、"In Between Days"での吊り下げたカメラからの撮影や、所々で現れるカラフルなエフェクト、"Close To Me"での(なぜか)タンスにぎゅう詰め状態のメンバー(後年の"Picture Show"ではこの続きが収録してある。)などは、特にTim Popeの手腕とThe Cureの等身大の魅力が炸裂していて、素晴らしい。
The Cureというバンドがカルト的な存在から世界的なロックグループへと飛躍するきっかけの一つには、これらのビデオ群があったと考えている。
世界観をぶち壊すような悪ふざけは不要だけども、気持ちをほんわかさせるユーモアというのは実生活においても必要だと思うし、シリアスとユーモアの調合具合がThe Cureの場合、非常に心地良い。
やっぱりシリアス一辺倒だと観る方も演る方も疲れちゃうし、そのうちパブリックイメージの重圧に苦しむという末期症状に陥るイメージが強いので、The Cureくらいの身軽さ・気まぐれさが丁度良いと思う。
"Killing An Arab"、"Boys Don't Cry"、"Jumping Someone Else's Train"の3曲はこのビデオのために制作されたもの。
その中でも"Boys Don't Cry"はヴォーカルが新緑されて、シングルカットもされた。
この曲の撮影のために、すでに脱退していたMichael Dempseyが呼び戻され、結成当初のスリー・ピースが一時的に復活している。
日本盤情報
リリース日 | 不明 |
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発売元 | ビクター |
収録時間 | 82分 |
価格 | 不明 |
収録曲
01: Killing An Arab
02: 10:15 Saturday Night
03: Boys Don't Cry
04: Jumping Someone Else's Train
05: A Forest
06: Play For Today
07: Primary
08: Other Voices
09: Charlotte Sometimes
10: The Hanging Garden
11: Let's Go To Bed
12: The Walk
13: The Lovecats
14: The Catepillar
15: In Between Days
16: Close To Me
17: A Night Like This
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