2010年11月28日日曜日

The Cure/Play Out

1991年11月。





他のエントリでも度々書いてきたことだが、1989年の8thアルバム"Disintegration"リリース後の世界ツアー"Player Tour"のラスト公演、ロンドンのWembley Arenaにて解散を匂わせる発言をしたことにより、世間一般ではThe Cureは終焉を迎えたと思われていた。

しかし、Robertは1990年6月23日、Glastonbury FestivalにてThe Cureを再始動させる。

そして、そのステージにはキーボード担当のRoger O'Donnellはおらず、代わりにRobertのギター・ローディーであったPerry Bamonteがいた。

その後、次作"Wish"の準備を行うが、そんな時期の彼らをドキュメンタリータッチで描いたのが本作。

ジャケットがなぜかお猿さんで、らしくない雰囲気なので、初めて見たときはブートレグかと思ったくらいだが、ちゃんとFiction Recordsから出てるので公式のビデオである。

誰のデザインなんだろう...?

内容は"Day One"から"Day Seven"までの7日間構成となっており、ライヴハウスでのシークレット・ギグから各種音楽賞の受賞式、テレビ出演、メイクの様子など終始リラックスしたメンバーの姿が垣間見えるもの。

Robertの奥さん、Maryもちょっとだけ出てくる。
("Just Like Heaven"の時と比べるとだいぶふくよかになってる。)

"Day One"は1991年1月17日、ロンドンはT&C II CLUBでのシークレット・ギグ。

"Day Two"は1991年1月19日、ロンドンのWembley ArenaでのGreat British Music Weekendでの演奏。

"Day Three"は1991年1月23日、TV番組"The Jonathan Ross Show"の模様。

"Day Four"は1991年1月22日、ロンドンのE Zee Hire Rehearsal StudioでのMTVのリハーサルの様子。

"Day Five"は1991年1月24日、MTV Unpluggedでの演奏。

"Day Six"は1991年2月9日、ロンドンのDominion TheatreでのBrits Awardsのリハーサルの模様。

"Day Seven"1991年2月10日、同じくロンドンのDominion TheatreでのBrits Awardsの授賞式の模様。

見所はいっぱいあるのだが、一番はメンバーになりたてのPerry Bamonteが初々しさであろう。

Brits Awardsでの授賞式のあと、楽屋で嬉し泣きをしている姿を見ると、とても温かい気持ちになれるのだ。

あとはメンバーの素顔に触れられるところ。Borisは良いお兄さん、Porlはクール、Robertは気まぐれ、Simonはヤンチャ、Perryは末っ子というように、みんなの個性が垣間見える。

"Greatest Hits"や"Picture Show"などのクリップ集から、 "Show"や"Trilogy"などのライヴ映像を経て本作を見るというのが、お勧めのコース。

Cureラヴ度が倍増すること間違いなしでしょう。

日本盤の発売元はJIMCO RECORDSで、JIMCOからのリリースはこれ一作だけなのだが、どういう経緯でリリースとなったかは不明。

字幕は無いが、ブックレットに映像中の会話の簡単な対訳が付いている。

なお、日本盤126分に対し、米国盤は96分のエディット版。一部内容が削られているとのこと。

日本盤情報
リリース日
1992年
発売元
ジムコ ジャパン(販売はバップ)
収録時間
126分
価格
5,900円(tax in)

収録曲

01: Wendy Time
02: The Big Hand
03: Away (Cut)
04: Let's Go to Bed
05: A Strange Day
06: Pictures of You
07: Fascination Street
08: Lullaby
09: A Forest
10: Harold and Joe
11: The Blood
12: The Walk
13: Just Like Heaven
14: A Letter to Elise
15: If Only Tonight We Could Sleep
16: Boys Don't Cry
17: Never Enough

参加メンバー

Robert Smith
Simon Gallup
Porl Thompson
Boris Williams
Perry Bamonte

0 件のコメント:

コメントを投稿