2010年8月1日日曜日

Biography Of Presence


(前置き)
なぜか今頃になってMySpaceで音源が公開されたり、オフィシャルサイトが開設されたり、YouTubeに動画がアップされたりと動きを見せているPresence。

The Cureの栄光に隠れて、全く陽の当たることのない彼らですが、個人的に好きなのでこの機会にBiographyをまとめてみました。





Presence (プレゼンス)

PresenceはThe CureのオリジナルメンバーであるLol Tolhurstと元Fools Danceのヴォーカル・Gary Biddlesの二人を中心にしたバンド。90年結成。



GaryはThe Cureのローディー出身で、84年頃にSimon GallupとともにFools Danceというバンドを率いていた経歴を持つ人物。(Pornography Tourのラスト公演で「Smith's a wanker, Tolhurst's a wanker, only Simon's worth anything in this band」と歌ったのもこの人。)

The Cureのアルバム"Disintegration"('89)レコーディング時にバンドを追い出されたLolは、古くからの友人であるGaryとMichael Dempsey(Lolと同じくThe Cureのオリジナルメンバー)とともに新バンドのデモの作成に着手する。



曲作りの傍ら、他のメンバー集めも開始し、その結果、元The Asociatesのベーシスト・Roberto Soave、元Then Jericoのキーボーディスト・Chris Youdell、そしてドラマーのAlan Burgessの三人が参加。

(※MichaelはWikipediaやMySpaceを見る限りではオリジナルメンバー扱いなんだけども、なぜか公式にはメンバーとされていない。裏方に徹した、ということみたいなんだけども、それがMichaelの意志なのかは不明。)

91年2月にデビューシングル"In Wonder"をLolが設立したレーベル・Reality Recordsからリリース。



Presence/In Wonder

しかし、直後に他のバンドがすでに同じ名前を名乗っていることが発覚し、このシングルは回収の憂き目に合ってしまう。

結局調停によりなんとかバンド名は確保したものの、バンドの行く先に暗雲が立ち込めることになる。

このデビュー作にはThe CureのギタリストPorl Thompsonがゲスト参加しているのだが、翌92年、The Cureの"Wish"リリース時のインタビューにてPresenceのことを訊かれたPorlは (ローレンスは未だに行方不明なんですか、という問いに対し)
「残念ながらどこかに現れ出でたみたいだよ」
「一生消えてりゃ良かったのに」
などと他人事のように暴言を吐きまくっていた。

更にそれに触発されたのか、Robertも
「いっそのこと、死ねばいいと思う」
とバッサリと切り捨てていた。

91年5月、2ndシングル"All I See"をリリース。



Presence/All I See


英国内で20公演からなるツアーを実施。その後アメリカに渡り、第6のメンバーであるギタリスト・Rob Steenが加入。



92年2月、3rdアルバム"Act Of Faith"をリリース。



Presence/Act Of Faith

93年にはアメリカのレーベルSmash Recordsと契約し、1stアルバム"Inside"とアメリカ向けのシングル(アルバムからのシングルカット)"Never"をリリース。



Presence/Never


ようやく軌道に乗ったか、と見せかけてこの後静かに解散。

アルバムの売り上げが芳しくなかったのが原因のようだ。

Lolによれば、この後2ndアルバムのリリースも予定していたらしい。(どこまで出来上がっていたかは不明。)

最後に、各メンバーのその後を。

LolはRobert Smithとの訴訟による諍いを経て、夫人であるCindy LevinsonとともにLevinhurstを結成。

現在も活動中。

RobertoとRobはThe Cureを抜けたBoris WilliamsとともにBabacarを結成。
(Babacarは現在解散したか、活動休止中のよう。)

残りのメンバーは不明。

GaryはPresenceやFools Danceの未発表音源などを発表するつもりがあるらしい。

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