(前置き)
なぜか今頃になってMySpaceで音源が公開されたり、オフィシャルサイトが開設されたり、YouTubeに動画がアップされたりと動きを見せているPresence。
The Cureの栄光に隠れて、全く陽の当たることのない彼らですが、個人的に好きなのでこの機会にBiographyをまとめてみました。
Presence (プレゼンス)
PresenceはThe CureのオリジナルメンバーであるLol Tolhurstと元Fools Danceのヴォーカル・Gary Biddlesの二人を中心にしたバンド。90年結成。
GaryはThe Cureのローディー出身で、84年頃にSimon GallupとともにFools Danceというバンドを率いていた経歴を持つ人物。(Pornography Tourのラスト公演で「Smith's a wanker, Tolhurst's a wanker, only Simon's worth anything in this band」と歌ったのもこの人。)
The Cureのアルバム"Disintegration"('89)レコーディング時にバンドを追い出されたLolは、古くからの友人であるGaryとMichael Dempsey(Lolと同じくThe Cureのオリジナルメンバー)とともに新バンドのデモの作成に着手する。
曲作りの傍ら、他のメンバー集めも開始し、その結果、元The Asociatesのベーシスト・Roberto Soave、元Then Jericoのキーボーディスト・Chris Youdell、そしてドラマーのAlan Burgessの三人が参加。
(※MichaelはWikipediaやMySpaceを見る限りではオリジナルメンバー扱いなんだけども、なぜか公式にはメンバーとされていない。裏方に徹した、ということみたいなんだけども、それがMichaelの意志なのかは不明。)
91年2月にデビューシングル"In Wonder"をLolが設立したレーベル・Reality Recordsからリリース。
Presence/In Wonder
しかし、直後に他のバンドがすでに同じ名前を名乗っていることが発覚し、このシングルは回収の憂き目に合ってしまう。
結局調停によりなんとかバンド名は確保したものの、バンドの行く先に暗雲が立ち込めることになる。
このデビュー作にはThe CureのギタリストPorl Thompsonがゲスト参加しているのだが、翌92年、The Cureの"Wish"リリース時のインタビューにてPresenceのことを訊かれたPorlは (ローレンスは未だに行方不明なんですか、という問いに対し)
「残念ながらどこかに現れ出でたみたいだよ」
「一生消えてりゃ良かったのに」などと他人事のように暴言を吐きまくっていた。
更にそれに触発されたのか、Robertも
「いっそのこと、死ねばいいと思う」とバッサリと切り捨てていた。
91年5月、2ndシングル"All I See"をリリース。
Presence/All I See
英国内で20公演からなるツアーを実施。その後アメリカに渡り、第6のメンバーであるギタリスト・Rob Steenが加入。
92年2月、3rdアルバム"Act Of Faith"をリリース。
Presence/Act Of Faith
93年にはアメリカのレーベルSmash Recordsと契約し、1stアルバム"Inside"とアメリカ向けのシングル(アルバムからのシングルカット)"Never"をリリース。
Presence/Never
ようやく軌道に乗ったか、と見せかけてこの後静かに解散。
アルバムの売り上げが芳しくなかったのが原因のようだ。
Lolによれば、この後2ndアルバムのリリースも予定していたらしい。(どこまで出来上がっていたかは不明。)
最後に、各メンバーのその後を。
LolはRobert Smithとの訴訟による諍いを経て、夫人であるCindy LevinsonとともにLevinhurstを結成。
現在も活動中。
RobertoとRobはThe Cureを抜けたBoris WilliamsとともにBabacarを結成。
(Babacarは現在解散したか、活動休止中のよう。)
残りのメンバーは不明。
GaryはPresenceやFools Danceの未発表音源などを発表するつもりがあるらしい。
0 件のコメント:
コメントを投稿