The Cure/Picture Show

1991年6月。ビデオクリップコンピレーション。





"Why Can't I Be You ?('87)"から"Close To Me('90)"までの全10曲のプロモに加えて、前作"Staring At The Sea"同様曲間に様々な映像が収録されている。
バンドとして丁度黄金期にあたる時期であり、また監督Tim Popeとバンドの息もぴったりで、すばらしい出来のクリップばかりだ。

ざっと全曲紹介。

メンバー思い思いのコスプレをしながら奇妙な振り付けで踊る"Why Can't I Be You ?(12")"。ファンの間でもNo.1の人気を誇る。(初めて見たときには意味が分からなくて大爆笑した。)

フランス・ニースの風景が幻想的で美しい"Catch"。

「ホット・ホット・ホット！」の部分の振り付けを真似をせずにはいられない "Hot Hot Hot !!!(12")"。(何かのバンドのパロディだった気がするが、思い出せない。)

自殺の名所、英国のBeachy head(※)を舞台にした"Just Like Heaven"。Robertの愛妻・Maryが美しいダンスを披露。

90年のBRITS AwardsのBest British Music Videoに選ばれた"Lullaby"。天井に張り付く蜘蛛男が怖い...。

シリアス路線の"Fascination Street"、"Lovesong"。

雪山で吹雪の中撮影されたのに、南国ムードが溢れる"Pictures Of You"。

フリークス仮装大会"Never Enough"。

1985年のクリップの続編、巨大タコ激闘編"Close To Me(Closer Mix)"。

また、曲間の映像はインタビュー、リハーサル、クリップのメイキング、ライヴのバックショットなどとっても多彩。
(まだローディー時代のPerry Bamonteがちょろっとだけ登場してたりする。)

日本盤はビデオアーツジャパンからの発売で、珍しく字幕付き。ブラジルではDVD版がリリースされていて(多分非公式)、一時期は日本でも普通に流通していた。

自分は、"Show('93)"でCureの魅力に目覚め、本作で完全に虜になった。クリップ集はいくつか存在するが、最もお勧めであるのは本作である。

(※)1985年版"Close To Me"のクリップでメンバーの入った箪笥が落ちてゆく断崖絶壁と同じ場所。

日本盤情報

リリース日	1991年
発売元	ビデオアーツ・ジャパン
収録時間	77分
価格	5,900円(tax in)

収録曲

01: Why Can't I Be You? (12" Mix)
02: Catch
03: Hot Hot Hot!!! (12" Mix)
04: Just Like Heaven
05: Lullaby
06: Fascination Street
07: Lovesong
08: Pictures Of You
09: Never Enough
10: Close To Me (Closer Mix)