2011年5月8日日曜日

About Levinhurst

LolのThe Cureへの22年ぶりの復帰を記念して、彼のバンド"Levinhurst"について書きます。





Levinhurst

LevinhurstはThe CureのオリジナルメンバーであるLol Tolhurstのバンド。

00年代の前半頃に妻であるCindy Levinsonとともに結成し、04年にアルバム"Perfect Life"でデビューした。

このアルバムは二人に加え、Dayton Bordersという人物が参加しているが、参加はこの作品のみ。

サウンドはエレクトロ・ダンス風の打ち込みで、そこにモノクロなCindyのヴォイスが乗っかってくる。


07年リリースのEP"The Grey"では、Cureのアルバム"Faith"('81)に収録されている"All Cats Are Grey"をカヴァー。

 同じ07年には2ndアルバム"House by the Sea"をリリース。


サウンドはアンビエント色が強まり、かなり落ち着いた印象。 

また、このアルバムからはギタリストのEric Bradleyが正式メンバーとして参加している。 

09年にはLolと同じCureのオリジナルメンバーであるMichael Dempseyを正式メンバーとして迎え、翌10年に3rdアルバム"Blue Star"をリリース。


"Three Imaginary Boys"のうち二人が揃った現在のLevinhurstは、さしづめCure版The Other Twoといったところか。

 Michael参加後は、Lolがドラムを担当してバンド形式をとるようになった。 

ライヴではCureの初期曲を結構演奏しているようだ。 

以下は、本家よりもオリジナル度が高い"Boys Don't Cry"。


続いてLolが作曲したといわれる"Grinding Halt"も。


Lolと言えば、Robert Smithの幼馴染かつ親友で、Cureのオリジナルメンバー(初代ドラム担当)でありながら、リズム感やパワーがないと酷評される、キーボードに転向したもののほとんど弾かない、アル中でライヴに穴を開ける、完全にお荷物扱いになり最後はバンドを解雇される、ギャラ配当で揉めてバンドを訴えるものの敗訴するなど、Cure一のトラブルメーカー兼お笑い担当という印象が強いが、Cure在籍時にはAnd Also the Treesのプロデュースをしたり、解雇後もPresenceやこのLevinhurstで活動するなど、Cureの元メンバーの中では最も存在感を示している感がある。

齢50を過ぎてもこうやって音楽シーンで健在であるというのは、もちろんCureのネームバリューのお蔭であるという向きもあるかと思うが、決してそれだけではないと思う。

やっぱりそれだけ音楽に対する真摯な思いがあるのではないかと。

...とLolを持ち上げて本エントリの締めとする。

なお、"House by the Sea"に参加しているGray Tolhurstなる人物は、Lolのご子息と思われる。


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