2011年12月30日金曜日

The Cure/Bestival Live 2011

11年12月。ライヴアルバム。

2011年9月8日に英国のワイト島で行われたフェスティバルにヘッドライナーとして出演したときの模様を収録した2枚組アルバム。

公式のライヴアルバムとしては、"Concert"('84)、"Entreat"('91)、"Show"('93)、"Paris"('93)、"Five Swing Live"('97)に次ぐ14年ぶりの6作品目。

01年にFiction Recordsから離れてからはGeffen Recordsからリリースが行われていたが、本作はSunday Bestというレーベルから行われている。

今後もこのSunday Bestレーベルからリリースされるかどうかは現時点では不明。

しかしライヴから約3ヶ月でリリースされるのも驚きだが、世界リリースに合わせて日本盤もリリースされるというのもまた驚き。

日本のファンとしてはこれ以上嬉しいことはない!

自分はもちろん日本盤を購入した。

収録曲は圧巻の30曲。

これで価格が¥1,645というのだから大手レーベルを通さないとこんなもんなのか、それともThe Cureに商売っ気が希薄なのか。

全曲、ミックスはRobert Smithが自ら行っている。

こちらのエントリでも書いた通り、このライヴの直前にメンバーチェンジが行われ、Roger O'Donnellが6年ぶり2度目の復帰を果たし、Robert、Simon Gallup、Jason Cooper、Rogerの4人組となっている。

Porl Thompsonはいつの間にか脱退してしまった(脱退は2度目)。

曲構成は基本的にグレイテスト・ヒッツだが、"The Lovecats"、"The Caterpillar"、"Hot Hot Hot!!!"といった辺りがリストに入っているところがRogerがいる現ラインナップならでは、というところか。

特に"The Caterpillar"はこれまで聴いたどのライヴよりも完成度が高く、もうこれが聴けただけで元は取った感がある。

"The End Of The World"や"The Only One"もRogerのキーボードが加わることにより、より一層美しさが増している。

しかし、逆にギター中心の曲となると、Porl(というか二人目のギタリスト)の存在感が浮き彫りになってしまう内容になっている。

Robertは一人でかなり頑張って弾いているのだが("Lullaby"のRobertギターは初めて聴いた!)、やはり歌いながらということもあってかカバーしきれていない箇所もあり、Rogerもそれをフォローしきれていない。

さらに悪いことにJasonのドラムが軽すぎて全体の雰囲気を単調にしてしまう。

ライヴDVD"Festival 2005"('06)でもスカスカだったが、Porlのギターがそれなりにうまくカバーしていたと思う。

Jasonは個人的には好きなので、もっと頑張ってBoris Williams復帰待望論を払拭してほしいのだが...。

一人Simonが縦横無尽に活躍しているので(ギターパートにまで出張してる)、Simonファンは必聴の一枚といえる。

Porlがいた頃は、さすがに"Plainsong"とかは厳しいものがあったが、それ以外は変態的ギター奏法でかなりのところキーボードパートをカバーしていたもので、これら問題がテクニック的なものによるのか、それともライヴ数週間前にRogerが合流したという現ラインナップの準備不足によるものなのか不明だが、後者であったと信じ、来年のニューアルバムを期待して待ちたいと思う。

と、ここまで苦言を呈してしまったが、まず2011年現在のThe Cureを十二分に堪能できるという点、6年ぶりにキーボードありの美しい楽曲群が満載という点、さらに価格が破格な点で充分満足の内容。

The Cureのキーボード大好きな自分としては"Festival 2005"よりも今作の方が好き。


収録曲

[Disc 1]
01: Plainsong
02: Open
03: Fascination Street
04: A Night Like This
05: The End Of The World
06: Lovesong
07: Just Like Heaven
08: The Only One
09: The Walk
10: Push
11: Friday I'm In Love
12: Inbetween Days
13: Play For Today
14: A Forest
15: Primary

[Disc 2]
01: The Hungry Ghost
02: One Hundred Years
03: End
04: Disintegration
05: Lullaby
06: The Lovecats
07: The Caterpillar
08: Close to Me
09: Hot Hot Hot!!!
10: Let's Go To Bed
11: Why Can't I Be You?
12: Boys Don't Cry
13: Jumping Someone Else's Train
14: Grinding Halt
15: 10:15 Saturday Night

参加メンバー

Robert Smith
Simon Gallup
Roger O'donnell
Jason Cooper

2 件のコメント:

  1. まず手始めに 明けましておめでとうございます。
    このコメントが本年初のコメントになりました。

    このライブCD、本当にSimonのベースが際立っていますね。
    今回初めてSchecterのSimonシグネチャー・モデルを投入してのライブとなり、オーディエンス録音を聴いた時にはそのサウンドに疑問を呈していた私の友人も、今回このCDを聴いてSimonのベース・プレイに心躍らせておりました。
    Robertの声も良く通っていて、とても良いライブアルバムになっていると思います。(実はThe Cureがフルのライブアルバムをリリースしたのは今回が初めてなんですよね。)

    The Caterpillarのアレンジは秀逸だと思います。今後もぜひライブで演奏し続けてほしいと思います。
    あと、さすがにReflections公演で演奏された初期曲は良く練れているなぁと思いました。

    懸案事項としては、ギターがRobert一人になったために、12弦ギターやバリトン・ギターの活躍の場が減ってしまうのではないかということでして・・・ わたし的にはJust Like HeavenやInbetween Daysは12弦ギターでメロディを弾いてもらいたかったです。Disintegrationもあまり好きなアレンジではありませんでした。

    Robertが英雑誌『Uncut』に語ったところによると、現在新しいラインナップで様々な音楽的実験を試みているそうですから、きっとびっくりするようなアルバムが出来上がるのでは。そう期待しております。

    返信削除
  2. Junkoさん、あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします :)

    なるほど、演奏曲がすべて入ったライヴ盤は本作が初めてなんですね!その視点はありませんでした。

    フツーに30曲とかやるので全部収録すると2枚組になってコストがかかるのが理由なんでしょうか。そういう意味で今は大手レーベルを離れた恩恵を受けているということになりますかね。

    やっぱりシンセありのThe Cureが大好きなので、このラインナップならでは、というサウンドのアルバムを期待したいと思います。

    返信削除